腹膜透析

  • 腎機能の低下(eGFR30以下となった場合)が認められた場合、さらなる腎機能低下に備えて、透析治療(腹膜透析、もしくは血液透析か)の適応についてお話をさせていただきます。
  • 腹膜透析をご希望の患者さんには、eGFRの値を見ながら、腎臓専門医の受診を勧奨させていただきます。
  • 腎臓専門医への受診に同意頂いた場合、紹介状、受診先の手配を当クリニックで行います。
  • 腎臓専門医が透析開始の必要性があると判断した場合、患者さんと相談した上で、腹膜透析を開始します。
  • 腎臓専門医の病院に2週間程度の入院となります。その後1度から2度外来通院していただきます。
  • 腎臓専門医からの逆紹介があれば、当院での加療継続が可能となります。その場合、月に一度当院に受診する必要があります。
  • 医療情報を共有した腎臓専門医と相談しながら、診察することになります。
  • 6ケ月から12カ月に一度、腎臓専門医の受診をしていただきます。

現在(2023年4月現在)、北見赤十字病院には、腎臓専門医の受診が難しい状況ですので、旭川の北彩都病院で受診していただくケースがほとんどとなっています。血液透析については、北見市内で複数の医療機関で治療可能となっています(詳細はご相談ください)。

腹膜透析のメリット

  1. 自由度が大きい:自己管理できるため、月に1-2回の通院でよく、仕事も継続可能となります。
  2. 血液透析は、週に3回程度、1回4時間、医療機関で拘束されるため、生活や仕事への影響が懸念されます。
  3. 身体への負担がやさしい:毎日連続して透析するため、からだへの負担が小さいことが特徴です。
  4. 血液透析は、身体への負担が腹膜透析よりも大きいとされます。
  5. 食事制限が緩やかになります;カリウム制限は行われません。血液透析では、カリウム制限は必須です。
  6. 腎機能が保ちやすい。

腹膜透析のデメリット

  1. 腹膜炎を起こす懸念がある
  2. 腹部膨満、腰痛、食欲低下などが生じることがある
  3. 腹膜の劣化があり、5-7年が限界である(ただし、月に1回程度の血液透析とのハイブリッドで長持ちさせることが可能)
  4. 硬化性被嚢性腹膜炎が合併症として生じる懸念がある

診療科目のご案内

当院では、診療科目として内科・心療内科・小児科・リハビリ科の4科を擁しております。

患者様中心の医療の実現に向けて最大限の努力をする観点から、可能な限り患者様ご自身のご希望に沿った医療提供を心がけています。